なぜか経度的に逆回りのヨーロッパ周りで
南米・ブラジル、パラグアイ、アルゼンチン旅行


 前のページへもどる


前ページからのつづきです.....
(1ページ目ではまだ滝には到着できず・・・)


2001/09/17

 朝食は1Fのレストランでビュッフェスタイルだった。特にこれが美味しいというものはなかったが、やはりコーヒーだけはブラジルということで美味しい。食後、さっそくお出かけ。まずは滝じゃなくて、イタイプーダムへ行こうと決める。ダム?っていう気がするが、ここのダムは尋常じゃない。パラナ川をせき止めて出来ているが日本では考えられないくらいでかい。とりあえず、フォスドイグアスの街を見がてら、よく分からないのでバスターミナルがあるらしい中心地まで歩いていく。地図にはバスターミナルと書いてある場所についたものの、それらしいものはない。??と思っていると、普通の小屋みたいなところにバスが止まっては出ていく。どうもバスターミナルらしい。しかし乗りたいバスをどこでまっていいか分からない。困ったもんだ。とりあえず地図によるとどうもバスターミナルがある側の道ではなく反対側の道からパスがでるようである。そこにバス停らしきものがあるので、しばらくそこで観察してみる。すると、イタイプーに行くと思われるバスが何台か通るのが目撃できた。間違いないようだ。一か八か乗ってみることにした。バスの乗り方は空港からの時と同じで前か ら乗り係員にお金を払うとゲートを通してくれる。よく分からないままずっと乗っていると、どんどん山奥へ入っていく。本当に正しいのだろうか。訳も分からず、だめだったら帰ればいいやという勢いで乗っていると、発電所らしき前について「ここか?」みたいな合図を運転手が送ってきたので、あわてて降りる。間違いないようだ。

 バス停の目の前にダムの観光センターがあり、そこに入ってみる。ここもまたよく分からないが、係員にダムが見たいんだ!と言ってみると、英語が通じた。しかし、帰ってきた言葉は「Closed today」だと・・・。なんか、映画だけは見せてくれるとの事で、2Fに上がり、英語版のPRフィルムを見ることに。これは日本でもよくある発電所紹介映画でこんなにでかいんだ、とか、こうやってできたんだとか言っている。終わってロビーに戻るもむなしいだけである。特にやることがなくなってしまったので、日本の自宅に電話でもして留守電を聞いてみる。すると親が家に電話しろと言っているので、時差を考えるとちょうど良いので電話してみるとテロの直後で安否確認。どーでもよく電話代がもったいない。ダムにこれ以上いても仕方がないので、街に戻ることに。降りたバス停の反対側のバス停でバスを待ってみるものの、いっこうに一台もこない。ちょっと先の交差点まではひきりなしにバスが来ているのに、こっちには全く回ってこない。要領を得ないので、そのバスが通る一つ先のバス停(見える範囲内にある)まで歩いていってそこで待つ。するとすぐに市内行きのバスがやってきて乗車完了。そういうことだったのか。バスに揺られる事数十分、見たことがある景色がやってきて、バスターミナルに到着。面白いのでそのまま降りずに乗ってみることにした。すると、ちょっと町外 れを通って再び中心通りAV.JKへ。いいところまで乗って、適当に降りてみる。今度の目的地は毎回海外旅行では行くことにしているマクドナルド。この街にも1軒はあるのを確認してあったので、早速向かってみる。Av.Jorge Schimmelpfeng沿いにある。入ってみると、やっぱりマクドナルドで基本的には万国共通。ただ違ったのはファンタを頼んだんだが、やけに色が濃い。どうも話によるとオレンジの割合が日本と比べると高いみたいだ。美味しい気がする。


ちょっと色が濃い気がしませんか?(ファンタオレンジ)

 食事も終え、いざイグアスの滝へ。マクドの反対側あたりにバス停がるのでそこで待つ。Parque nacional(Cataratas)行きのバスを見つけて乗車。支払いは同じである。このバスは空港経由してイグアスの滝国立公園へ向かった。40分くらいで国立公園に到着する。ここで入園料を払い、国立公園内の専用バスに乗り換える。ジャングルの中をひたすら進んでいくと、だんだん滝の音も大きくなってきて滝に近づいたんだなぁ・・・と実感してくる。このバス、二階立てなっていて、上はオープンになっていて自然を実感できるが暑い。一階はそれに比べドアと窓がちゃんとついていてA/C完備で快適に移動ができる。しばらくバスに揺られていると、滝の遊歩道の入口に到着する。イグアスの滝はきちんと遊歩道が完備されていて、さすが観光地という感じである。遊歩道にそって歩いていくとどんどん滝に近づいていく。所々、川にせり出して展望スペースがとってあり滝を眺めることができる。うん、かなりデカイしすごい。


だんだん滝に近づいていく(途中の展望スペースより)

しかもメインの滝の回りでもいっぱい滝があって、2段階で落下している滝もあり滝の威力を感じる。前行ったナイヤガラの滝の美しさとは違う迫力がある。なお、滝のロングショットを撮るには遊歩道の途中がいいが、滝に感動してあまりここで写真を撮りすぎないほうがいいと思った。まだまだ先にはもっとすごい写真が撮れるポイントがある。


2段になっている滝もあったり・・・

やがて滝の落下点のすぐそばまで近づき、滝が真横で落ちている感じの所まで行ける。ナイヤガラでいう滝の裏の観光コースに行ったときに行ける滝の真横みたいな感じである(ナイヤガラほどは近づけないが)。また、滝壺のほうまでせり出した遊歩道がある。おもいっきり近づけるわけではないが、滝をバックにしたイイ写真がとれ、人がいっぱいたむろしていた。ただし水しぶきがすごくて濡れる。


横から見るとなかなかいい感じ(ブラジル側)

 滝を満喫し、売店で券を買ってエレベーターに乗ると一気に滝の上側に出ることができる。滝の上側、つまり滝に流れ落ちる前の川はいたって悠々と流れているこのギャップがすごい。ここには売店があり、色々と滝グッツが売っている。売店の前から公園内バスに乗れるのでバスに乗り国立公園入口までまた戻る。ここから市街地行きの市内バスに乗れるので乗って街へ。今度は2度目なのでもうだいたい地理は分かってきて、バスの降り方も分かってきたので、一番ホテルに近いバス停で降りて歩いてホテルへ戻る。

 ホテルに戻ってしばらく休憩後、買い出しに出かける。目の前に売店らしきものがあるので行ってみると、色々と売っていて面白い。毎回売店やスーパーに行っているので、今回もここで色々と買い物。とりあえず、お土産を買おうと言うことで、会社向けにチョコレートの詰め合わせと家向けにコーヒー2袋。かなり安い。あと、自分用に面白いので現地のnisshinのインスタントラーメンと夕食用にビールとおかずを購入。非常に満足し、ホテルに戻って夕食。

 食後、海外旅行の日課としているインターネットをしようと探すことに。地球の裏側からインターネットで日本にアクセスしてみるのも面白いかと。とりあえず、ホテルのフロントで「どっかこの近くでインターネットできる所ないか?」と聞いてみると、うちでできるという回答が帰ってきた。どうもインターネットをできる設備がこのホテルにはあるようだ。ラッキー。OKをだすと、ホテルのフロントの裏の別部屋に連れてかれた。入るとコンパックのPCが2台おいてあり、LANでインターネットに接続されていた。どうぞという感じでルームナンバーを伝え、インターネット開始。かなり速度は遅く日本のサイトにアクセスすると、なかなか映像が出てこない。ま、仕方ないか。結局、メールを読んだり送ったり、BBSに書き込んだり、日本の情報を仕入れたりして2時間くらいインターネットをしてしまった。料金はR$31.5、日本円で\1500くらい。安くはないけどまぁ、ホテルならそんなもんだろう。意外に楽しかった。


2001/09/18

 普通に起床し、ホテルで朝食を腹一杯食べて出陣。今日は隣国へ行こうということで、さしあたってはパラグアイに。まずはバスターミナルへ向かう。イタイプーに行ったときと同じバス停で、Ciudad del Este(エステ市)行きバスに乗車。ブラジルレアルで支払い可能で乗り方と料金の払い方は同じである。しばらく乗っているとブラジルとパラグアイとの国境にかかる橋の近くにやってくる。税関の手続きをまつトラックや歩きで渡る行商みたいな人でごったがえしている。果たしてどう手続きをしたらいいかも分からないまま、バスにゆられている。すると、ブラジルの国境で一度バスが停止することもなくそのまま橋へ・・・。あれ?出国とスタンプは??と思いつつ、そのまま橋を渡っていく。いいのだろうか。橋を渡りきりバスはパラグアイへ入るがここでも検査されない。いいのだろうか。そうこうしているうちにどんどんパラグアイの街の中に入っていき、最終的にはなんか運動場みたいな所にあるバスターミナルみたいな所に到着。ここはどこ?という状態である。シルダード・デル・エステは非常に色々と店があり面白い街である。ちょっと買い物に来るには香港チックな感じで面白い。両替等もしてなく特に買い物をしようと思っていたわけでもないので、街を見物して、そのままブラジル行きのバスへ。バスはまた国境にかかる橋に近づく。出国・入国の手続きをしてないので(密入国 ?)、ここで捕まるとややこしいなぁと思いつつ、びくびくしながらバスの中で身を潜めている。すると、パラグアイ側は特に何もなくバスは橋にさしかかる。ほっ。次はブラジル側である。日本人にビザを要求するくらいなので厳しそうだ。バスがブラジルの領土内にはいる。しかしチェックする所は何もなくそのまま通過してブラジルへ・・・。こんなんでいいのだろうか。結果的に何もしなくて国境を往復してしまった。これじゃ、ビザなくても入れちゃうじゃないか・・あんなにビザ取るのに苦労したのに・・・と思いつつ、なんか気持ち悪いので国境でバスを下車。もう一度歩いて往復して見れば分かるかと思い、まずはブラジル側のイミグレーションへ。ところが、誰も係員がいなく、スタンプさえ貰えない状態だった。もう!というわけで、ここでスタンプを貰わずにパラグアイに入っていくのもややこしそうなので、結局断念。

 とりあえず、市街地に戻ろうということで、近くのバス停からいつものメイン通り AV.JK行きのバスに乗って市街地へ。市街地で下車した後、今度はアルゼンチンに行こうと思い、そのままそのバス停で Puerto Iguazu/Argentinas 行きバスに乗車する。今度は逆方向だがどんどんアルゼンチンに渡る橋に近づいていく。今度はどうやって国境を越えるのかわくわくドキドキである。ブラジル側の国境ではまたバスは止まりもせず、国境にかかる橋を越えてしまった・・・。いいのだろうか。すると、アルゼンチン側の国境についた。ここでは、しっかりバスは止まった。で、乗客は全員降りていったので続いて降りていく。が、ここでバスを降りてしまうとまた乗れないかも?そういえば、客は何かチケットをバス係員から貰ってたなぁ・・と思い、バスの係員にチケットチケットと指差ししてみると、何か書いてチケットをくれた。よく分からないし、書いてある事も読めないがとりあえずゲット。で、国境に降りたものの、ここでどうしたらいいのか全くもって分からない。バスからおりた現地の人は何かカードみたいなものを見せてバスに戻っていくが、それも違うようだ。何か説明書きはないかと探してみたものの全くなく(あるのかもしれないがポルトガル語かスペイン語で読めない)、謎である。しかもなんかツアー客みたいな人は観光バスでのりつけ、荷物のチェックとかをされている。訳が分か らない。とりあえず、出国なんだろうと思い、イミグレーションにパスポートを出してみると、アルゼンチン入国のスタンプを押してくれた。出国の手続きはいらないのか?。で、税関の手続きがいるのかなぁ?とおもいつつ、よくわからず、さまよっていると、そこの係員みたいな人が話しかけてきた。英語が通じず困ったが、とりあえずパスポートのスタンプを見せると、バスを待てみたいな感じだった。そう、乗ってきたバスはとっくに行ってしまった。何か、欧米方面から旅行に来ていると思われるグループもいて、同じ事を迷っているようなので、さりげなくついて行ってみる。

 とりあえず、時間があったので、ブラジルレアルをちょっとだけアルゼンチンペソに両替しておく。始めて見る貨幣である。しばらくしてバスがやってきたが、乗ってきたバス会社とは違うバスだった。ダメかな?とおもいつつ、もらっておいたバスチケットを差し出すと乗れと合図をくれた。よかったよかった。そのままバスに乗っていると、プエルトイグアス市のバスターミナルに到着する。バスを降りるとすぐに、カタラタス(滝)?と話かけてくる人がいたので、ま、乗ってみようということで、うんとうなずくと自分のバスカウンターにつれていき、チケットを買えと言った。ここでは往復のチケットが購入でき、US$の紙幣で払えた。チケットを提示し、イグアスの滝国立公園行きのバスに乗る。数十分ゆられてえいくと、なんかゲートみたいな所でバスが停車した。言葉が分からないので説明が??だったが、ちょっとだけ英語でも説明してくれて何とか分かった。英語がこんなにうれしいと思ったのは始めてである。普段は英語でももーーって感じなのに。話によると、ここで入場チケットを購入しろという事だった。ここでもUS$紙幣が活躍した。US$8だった。バスに戻り少し行く と、すぐビジターセンターへ到着。ここで下車する。


アルゼンチン側の国立公園内を走る列車

 いよいよ国立公園の中に入っていく。改修されたばかりなのかブラジル側の国立公園よりもいささか綺麗である。入ってすぐの「i」の人が呼びかけてくるので、説明をしてもらう。英語だ。公園内には入園料のみで乗れる列車が走っていて、ビジターセンターから滝の上流にある駅を結んでいる。その路線の途中には滝観光の拠点となる中間駅があり、そこでも乗り降りが出来る。まずはビジターセンターからその中間駅まで行き滝観光を始める。ところが、列車がどうも出たばかりらしく、次の列車を待つくらいなら歩いていった方が早いということで、歩いていくことに。めずらしい蝶をながめながら15分くらい歩くと、中間駅に。ここから観光を始める。ちなみに、アルゼンチン側の国立公園はちゃんとしたマップが作ってあり、入り口や「i」で貰えるので忘れずに貰いたい。地図を頼りに滝に近づいていく。昨日見たブラジル側からとは全く反対側から見る滝で、見え方がまた全然違う。反対側を見ると、昨日行ったブラジル側の見学コースが見えていて、人がいっぱいいる。アルゼンチン側の見学コースは滝のほんと近くまでいけ、迫力満点である。ぜったいこっち側のほうがいい。滝のしぶき を浴びながら(マイナスイオン?)、どんどん進んでいく。いい。一通り見たところ、ちょっと疲れたので、中間駅にもどって売店で食事。サンドイッチとアルゼンチンビール。ビールはうまいがサンドイッチはいまいち。ここもUS$で払えるようだが、ここは両替したのであえてペソで払っておく。しばらく待って、列車がついたので、乗って滝の上流の終点に向かう。ここからは滝の上流と悪魔ののどぶえといわれるメインの滝の落水点のすぐそばまで行ける。ここから本来は橋をわたり、点在する島々をたどりながら悪魔ののどぶえまで行くのだが、洪水で橋が流されてしまったとの事で、今はここからさらに上流までバスに乗って行き、そこから渡し船に乗って悪魔ののどぶえに向かう。


滝の上の川(滝とは対照的でかなりのどか)

 駅を降りると、渡し船乗り場行きのバスが待っていた。その向こうには途中が壊れて行けない橋がみえているが通行止・・・。まずバスに乗り込む。すぐにバスは動き始め、いくらか乗っているとボート乗り場へ。このボートかなり混んでいるのですぐに並んだ方がいい。なにしろ私が行ったときには欧米の老人ツアーが来ていて、大量の人だった。しばらく待って20人も乗れるか乗れないくらいのボートに乗り込む。滝の上流のボートツアーであり、このまま流されると滝に落ちるわけでなかなかスリルがあっていい。川の流れはゆるやかで本当に滝があるの?というくらいではある。あ、もちろん救命胴衣は着用させられる。しばらくボートにゆられていると、所々、壊れている橋が見かけられる。無惨。必死に修復している作業員の姿も見受けられた。10分くらい乗っていると、悪魔の喉笛近くの臨時船着場に到着し、船をおりる。ここからは流されなかった橋を渡って悪魔ののどぶえまで行く。悪魔ののどぶえ・・・すごい、もう、ほんとすごい。ここに来なければ意味がないというくらいすごい。イグアスの滝に来たら、何もしなくてもここにだけは来た方がいい。本当に滝の落水点の所までき て、下をみるものの水しぶきで全く下が見えない。水量の多い時期に行ったのもあるが、かなりの迫力。自然の驚異というか自然の恐ろしさというか。その中にも虹がかかっていたりして、何とも神秘的。ここで1時間近く滝を眺めていた。もう、すごい。ただ、写真はすごい水しぶきですぐレンズに水滴が付いてしまう。要注意である。撮ってきた写真は水しぶきと超大量の滝の水で真っ白になっていて良く分からないくらいである。


悪魔ののどぶえはかなりすごい


これぞ滝!という感じで、かなりなもん。もう最高....

 再びボートで対岸に戻り、バスで駅まで向かい、そこから列車に乗る。その昔はこの列車もなかったようで、ビジターセンターからここまでバスできていたようである。中間駅で列車を乗り継ぎ、ビジターセンターに戻る。この時点でもう17時であり遅くなってきた。国立公園を出てプエルトイグアスのバスターミナル行きのバスを待つ。しばし待つと乗ってきたのと同じようなバスが来たので、買っておいた往復チケットを出し乗車する。しかしこのバス、なぜか国立公園の奥の方に入っていきぐるっと一周してまたビジターセンターに戻ってきてしまった。???。なんだなんだ?と近くにいた欧米の学生と思われる人と話をしていると、今度はちゃんと国立公園を出てバスターミナルに向かった。よかったよかった。30分ちょっと乗っていただろうか、バスターミナルに到着。この時点でもう外は真っ暗になってしまった。人通りも少ない。暗いバスターミナルでブラジル行きのバスを待ってみる。しかし乗り場も分からないので不安になってくる。しかも、国境は何時まで営業していてバスが何時まで動いているかも分からない。調べておくべきだった。30分以上待っているがまだ来ない。やば いかも。かなり待っていたら1番線にそれらしいバスが来た。Brasilとは書いてある。乗れるのかな?と思い乗車してみると特に何もいわれない。中の係員に料金を払うと素直に通してくれた。帰れそうだ。ちなみに、この国境越えバスはブラジル、アルゼンチン、パラグアイどの国の通貨でも払えるようだ。値段がそれぞれの通貨で書いてある。行きの教訓でバス乗車証を忘れずに貰っておく。

 バスは順調に国境に到着する。アルゼンチン側の国境ではバスも止まらずあっさり通過していった。大丈夫なんだろうか・・不安である。隣りにたまたま座っていた現地の若者が声をかけてきた。ちょっと英語がしゃべれるようであり、英語で話をしていると、どうも日本の大阪という所にいったことがあると言っていた。何しに大阪にきたんだろうか・・。ともあれ、国境の橋を越えてブラジル側に到着。するとバスは止まり、全員降りて行く。隣の人の話によるとパスポートのチェックがあると言っているので、降りて係員にパスポートを見せる。ブラジルはビザが必要なので、日本で取っていたビザのページを見せる。すると、それはいいから、アルゼンチンの出国のスタンプをもらってこいと身振り手振りで言っているのが分かった。どこで??って思っていると、どうも何個か向こうの車用のゲートで貰えるようで、欧米からの学生がそこに向けて走っていったので、ついていく。そこで、パスポートを出してみると、問題なくスタンプを押され、コンピューターに入力してくれた。よしよし。で、振り返って乗ってきたバスを見ると、今にも出発しそうな感じである。やばい、走っていくものの、 走りだしてしまった。あ、だめか・・・と思っていると、中の人が気づいて言ってくれたみたいで、すぐに止まって乗せてくれた。助かった...。ほんと国境越えはよく分からない。とにかく、現地人と違って外国人は手続きに時間がかかるので、急いでやったほうがいいのは間違いないようだ。

 無事、国境越えしてブラジルに入る。よかったよかった。ちなみに、ブラジルの観光ビザは90日間有効である。見慣れた道に戻ってきてホテルに一番近いバス停(さすがに3日目になると覚えた)でバスを降りる。そこから歩いてホテルに戻る。やれやれ。とりあえず、外はもう暗くて体力も限界。でも、腹がへって仕方がないので、外を歩いてみるものの食べたいお店が見つからない。結局1時間くらい歩いていたが、もうくたくたで耐えられない。結局、ホテルに戻りルームサービスを生まれて初めて頼んでみることにした。まず、ポルトガル語のメニューが読めないので、手持ちのガイドブックを頼りに解読開始。しばらくして一通り読めたので電話してみる。電話では本当に英語でさえ分かりにくいのだが、なんとか注文完了。しばらくして食事がやってくる。チップを渡して食事完了。ふぅ。もう疲れ切ってそのまま寝る。


2001/09/19

 朝はフライト時間にあわせて起床。ホテルで朝食を取り、荷造り後、チェックアウト。このあと、鞄を開けるのはフランスのパリであり、ホテルも当然決まってないので念入りに荷造り。10時前にフロントでチェックアウト。インターネットやルームサービス、電話代など全て混みでR$309.92だった。US$でも支払い可能でUS$ならUS$123.96だった。安い。現地通貨レアルが余っていて、この後のタクシー代を払ってもまだ余裕があったので、最両替するのも何なので、ここではクレジットカードではなく現金で支払った。偽金があるみたいで念入りにホテルの人はお金をチェックしていた。特に問題ないようで、無事チェックアウト。ホテルでタクシーをよんでもらって空港へ。帰りもバスでもよかったが現地通貨が余っていたのと、荷物が意外に重くなっていて離れた幹線通り沿いのバス停まで持っていくのも辛いのでタクシー利用に。タクシー代はチップ込みでR$20だった。空港でチェックインし荷物を預けて手荷物検査後、待合室へ。

 イグアス国際空港を予定通り出発。この便はサンパウロ行きではあるが途中、ロンドリナという所に立ち寄る便である。ロンドリナというのは聞いたことがない地名だったのでわくわくである。イグアスとサンパウロ間は直行便以外にロンドリナ経由とかクリチバ経由の便があるようだ。機内食はあるのかな?って思っていたが、ロンドリナまでの間には何もなかった・・・ちぇ。広大な大地の中に都市が見えてきた。ロンドリナらしい。しばらくするとロンドリナ空港に着陸。実に小さな都市型空港。降りる人はだれもいず、乗ってくる人を待って出発。再び離陸する。飛行機好きにはちょっと立ち寄って離発着するこの空港は興味深かった。離陸後すぐに軽食のランチボックスが出てくる。飲み物はワインが飲めいい感じだった。ロンドリナからのフライトは1時間しかなくせわしい。


帰りの飛行機(イグアス国際空港で)

 無事、数日前にいたサンパウロに戻ってくる。サンパウロでは6時間近く滞在時間がある。暇だ。チケットも別々に買っていたため、バゲージをスルーチェックインすることもなく鞄を受け取ってしまったのでますます動きがとりづらい。はやく次のエールフランスのチェックインをして荷物を預けたいのだが、まだチェックインが始まってない。どうも出発2,3時間前にならないとチェックインできないようだ。とりあえずパリで会おうという話をしていた知人(パリにいる)に連絡を取ろうと思って、空港の3Fの電話局へ。とりあえずテレホンカードを購入してパリに国際電話。直接電話するものの英語が通じなくて全く話にならない。フランス語はわからんっちゅーねん。暇がありあまっていたので、次に指名通話というのを試してみる。地元のブラジルの電話局に電話してその旨を伝えてかけてみてもらうも、よく通じず。後々分かったのだが、知人が滞在しているホテルの電話番号ではなく、そのホテルの予約センターの電話番号を私に教えていたために、さっぱり電話が通じなかったようだ。そりゃ通じなくて当然だ (^^;; まだテレホンカードが余っていたので、日本に国際電話をして留守電を確認。次に、両替する事に。まず問題なのが手元に結構あまっていたアルゼンチンペソ。ペソの両替を扱ってくれる所を探して何軒かの両替所を当たってみるものの通貨が不安定な事もあり、みんな断られる。そこそこの額あったので無駄にするのも嫌だし、ヨーロッパ、ましてや日本にもって帰ったらもっと両替出来なくなってしまうので、何とかして両替したい。最終的にたどり着いたのが3Fにあるアメックスの両替所。何かと頼りになることが多かったので聞いてみるとOKだとの事。よかった。レートとかは気にしてられなかったので、何でもいいから両替してもらった。ブラジルレアルになら両替できるようなので、とりあえず両替してもらう。次に手持ちのレアルとあわせて、フランスフランに両替する。ちょっと損したかな・・・ま、仕方がない。ここでも、日本人が何でここでフランスフラン?という感じだった。

 それでも暇だったが、もう市内まででる時間はなかったので、あえなく空港をふらつくことに。こういう時にラウンジが使えるといいのだが。しばらくして、やっとエールフランスのチェックインが始まった。チェックインカウンターの入口でチケットの確認をされる。ここでも、これはパリ行きの便だが、これでいいのか?って聞かれる。日本人がブラジルからフランスという日本とは反対方向に乗って行くので仕方がないのだろう。OKをだしチェックインカウンターへ。荷物は普通に預け、マイルも貯めてもらう。座席は23列を指定した。行きに23列に乗ってきたがそれが快適だったためである。23列はエコノミーの一番前で足元も快適でモニターも近い。しかも非常口座席じゃないので外国人でもOKである(行きを参照)。AFのB777なら23列がお勧めである。無事、23列を確保し荷物も預けてほっと。しばらく空港をまたふらつき、そろそろ搭乗待合い室へ。入口の係員にボーディングパスについているバーコードを読んでもらい中へ。パスポートコントロールで出国スタンプをもらう。長かった南米もおわりである。なんだか寂しい。手荷物検査を受け、待合室へ。

予定通り搭乗を済ませ、19:30頃、無事出発へ。計画通りの席であり、かなり快適なB777の旅である。空港にはJALの飛行機とか乗る予定だったAAの飛行機などが止まっていてなんだか複雑な気持ち。これに乗ればスムーズに日本に帰れるんだが...。そんな中、南米ブラジルを後にして、エールフランス航空で日本から経度的に反対方向のヨーロッパやフランス・パリに向かって離陸。機内は行きと同様にかなり快適で、なぜかブラジル−フランス便なのに日本語プログラムもあって楽々。ただ、旅の疲れはすごいもので、ほとんど食べては寝る食べては寝る状態だった。


2001/09/20

 12時間くらいでパリはシャルルドゴール空港に到着。フランス時間で日が変わって正午前である。行きでも立ち寄っていて久しぶりというほどでもないので、さっさと手続きへ。行きの時、最悪な思いをしているので嫌なイメージで税関へ。そのまま通過。今回は問題ないようだ。とりあえずよかった。

 また新しい都市に到着したので、ホテル探しをしなければならない。今回は空港の近くではなく、観光をするので、パリの市内で探したい。また、知人が泊まっている付近にいたほうが便利そうなので、そこらへんに狙いをさだめる。とりあえず、空港の案内所でホテルを探してもらう。フランスは固定観念があるのかもしれないが、英語で細かい事を言うとすごく嫌な顔をする。さらに、女性と男性でかなり扱いの差があって、女性だと得をする。これは偏見ではなく実際にそう感じる場合が、私の経験では多々あった。あまり好きじゃない。とりあえず探して貰い予約してもらったホテルは Rue MONGE にある Hotel Des ARENE という☆☆☆ホテルである。

 値段は1泊朝食付きで 500フラン。日本円でクレジットカードの請求時のレートで8364円だった。まぁ、そんなもんだろう。ホテルも無事決まってやれやれという感じ。とりあえず、手持ちのフランが少なかったので、お金を入手することに。1泊2日しかしないのでそんなに多額も必要なかったので、国際キャッシュカードで日本の口座のお金を現地通貨でおろすことに。現地のそこらへんにあるATMが使えて現地通貨でお金をおろせるので非常に便利である。現金・T/C・クレジットカードと共に、使い分けするといい。

 お金も手に入ったので、さっそくホテルにむけ出発へ。歩いて空港内にある地下鉄郊外線RERのB線のシャルルドゴール駅へ。自動販売機でチケットを購入する。窓口でも買えるのだが並んでいるので自販機がいい。ただ、買い方が分からないと悩むかもしれない。地下鉄に乗りパリ市内を目指す。空港線だがバゲージを持っているとけっこう邪魔である。Chateletで乗り換え、7番の地下鉄に乗る。ホテルの最寄り駅、Palace Monge で下車し、ホテルを目指す。フロントで手続きを済まし、部屋へ。部屋はちょっと狭く、決して快適ではない。ただ、単に寝るだけなので別に気にしない。まだ14時過ぎなので、荷物をまとめて、さっそくお出かけ。知人と待ち合わせをしているルーブル美術館をめざす。ルーブルは何回も来ているので、もう慣れたものである。仕事がらみで無料入場パスを持っているので、関係者・団体入口からすすっと入場。ちなみに通常の入口はかなり手荷物検査等で混んでいた。とりあえず、一通り見学し、(といっても、何度も見ているのだが・・・)知人と待ち合わせ。1年ぶりくらいに会う。さらっと続きを見て外へ。パリは初めてということで、ちょっと案内することに。とりあえず、近いのでコンコルド広場へ。その後、オペラ座までふらふらと歩いていく。エッフェル塔とか凱旋門とか有名どころは知人も見に行っていたようなので、ちょっと思考を変えて、モンマルトルの丘へ行く。モンマルトルは学生時代に行った以来行ってなかったので久しぶり。

 モンマルトルからパリの街をながめながらぼーっとする。夕暮れがまた綺麗そうだったので、しばらく日が暮れるのを待ってみたんだけど、なかなか日がくれない。ま、緯度もあるので仕方がないが。日が暮れて綺麗な夜景を眺めて最高だった。そのまま、夕食に。こっちの人の夕食は遅いので、すでに8時すぎだったが大丈夫である。とりあえず、街にもどってきて、適当なお店を探す。ブラッスリー程度のお店に入り簡単なチョイスのコースとワインを頼んだ。意外に量があって食べきれないくらいだった。知人と久しぶりに話をしたので結構話がもりあがり、結局深夜1時くらいまで食事をしていた。電車があるのかどうか分からないが、駅に行き、列車に乗る。あまり治安がいい訳でもないので、お勧めはできないが。なんとか最寄りの駅まで帰ってきた。


2001/09/21

 いよいよ完全に帰国の途につくことに。9時くらいには空港に行かないといけないので、7時には起きて朝食を取る。コンチネンタルブレックファーストでなんだか物足りない。8時に駅で同じく今日、オーストリアに出発する昨日の知人と待ち合わせて空港へ向かう。行きとは逆のコースで地下鉄とRERを乗り継いでシャルルドゴール空港へ。今回はBAで出発なのでシャルルドゴール1駅で下車し、シャトルバスでターミナル1へ。無事、搭乗手続きをして荷物を預けてボーディングパスをもらう。時間があったので、知人がターミナル2なのでチェックインするターミナルまでシャトルバスで送っていく。そうこうしているうちに時間がなくなってきたので、あわててターミナル1へ戻って出国手続き。結構ぎりぎりで飛行機に飛び乗った。ふぅ。

 BA307便で無事、ロンドン・ヒースロー空港に到着。荷物も成田までそのままなら、入出国手続きもいらないので、結構暇である。ヒースローも慣れたものなので、ふらふらして時間をつぶす。あまりにも時間があったので、会社に電話して次の仕事の内容を確認してみたり・・・。そうこうしているうちに、成田行きの便の搭乗が始まったので、さっそく搭乗する。なんか日本語が飛び交っていて日本人がいっぱいでつまらない反面、なつかしい。今まで、全く日本とは関係のない路線とかを散々のっていたので妙に変な感じ。BAは安いこともあり学生とかもいっぱいいるし、色々な旅行先から乗り継ぎで帰ってきた人がいて面白い。無事、離陸し日本への旅路が始まる。南米−ヨーロッパとか乗ってきたので成田までは短く感じるくらいである。でも、これで今回の長い旅行最後の飛行機になるので存分に楽しむだけである。と、いいつつ、結局、長旅の疲れですぐに寝てしまった..(もったいない)。


2001/09/22

 朝、9時過ぎ、無事に成田に到着する。やれやれ。南米は検疫の黄色の紙を書かなくていいのかどうか謎だったが、そのまま通過。無事、手続きを終え、空港をでる。なんだかなつかしい。行きは使えなかった京成の株主乗車券で上野経由で帰宅。ふぅ、めちゃくちゃ疲れた。

最後まで旅行記を読んで頂いて、ありがとうございました。


ホームページへ戻る


(c) KKM